保健所の 麻しん対策チェックリスト
保健所の 麻しん対策チェックリスト
保健所の 麻しん対策チェックリスト （ver.1）
新興再興感染症対策等健康危機管理推進事業班
(全国保健所長会協力事業、分担事業者:井澤智子)
2018年4月27日作成
＜事前の準備＞
□ 麻疹発生時対応ガイドライン等の確認
□ 管内市町村の麻しん予防接種率の確認
□ 定期予防接種者への接種勧奨
□ 管内医療機関への注意喚起
（最新の流行情報，流行地への旅行歴問診、届出、感染予防、職員のワクチン歴確認など）
□ 保健所で対応する職員の麻しん抗体価の確認（および必要に応じた予防接種の勧奨）
□ 麻しん発生時の組織内連絡体制の確認
＜発生時の対応＞
□ 発生届あるいは第一報を元に、対応が必要かどうかを決める。
麻しんとしての対応・調査が必要な場合は，現状と今後の感染拡大リスクの評価、対策を協議する （国立感染症研究所等の専門的支援の要請を含む）
□ 麻しん発生時の連絡体制の確立（休日・夜間を含む）
□ 麻しん発生時の積極的疫学調査・健康観察体制の確立（他保健所からの支援体制を含む）
□ 検査・検体搬送体制についての確認 （医療機関，衛生研究所，保健所間で）
□ 麻しん疑い患者発生時の診療医療機関の確保
□ 関係機関との情報提供・情報共有体制
(関係機関の例：医師会・医療機関、市町村、近隣保健所、消防など事例に応じて)
□ 接触が起こった医療機関・企業・施設等との連携、感染拡大防止のための支援
□ 住民への情報提供体制 （相談窓口の明確化、夜間休日体制、QAの活用など）
□ 緊急ワクチン接種体制
（該当者がいる場合、必要に応じワクチン在庫状況確認、ワクチン確保、協力医療機関等）
□ 接種状況の確認と副反応のモニタリング（緊急ワクチン接種実施の場合）
□ プレス対応の準備，定時のブリーフィングの計画（特に市型保健所の場合）
□ 感染源となったケースへのフォロー（必要に応じて）
□ アウトブレイク終息確認
（最終の接触者発生から4週間新たな麻しん患者が発生していないことを確認の後）
□ 対応の評価
麻しんに関する情報リンク集（H30.４月現在）
沖縄県における麻しん発生状況等
・沖縄県庁HP
http://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/eiken/kikaku/kansenjouhou/measles.html
麻しんについて
・IASR Vol. 39, No.4 (No. 458) April 2018
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-vol39/7979-idx458.html
ガイドライン等
・麻しん発生時ガイドライン 第二版：暫定改訂版（国立感染症研究所感染症疫学センター）
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline02_20160603.pdf
・医療機関での麻しん対応ガイドライン 第六版（国立感染症研究所感染症疫学センター）
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline04_20160526.pdf
・医師による麻しん届出ガイドライン（国立感染症研究所感染症疫学センター）
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline03_20160309.pdf
・学校における麻しん対策ガイドライン 第二版
（作成：国立感染症研究所感染症疫学センター／監修：文部科学省、厚生労働省）
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/school_201802.pdf
・麻しん風しん混合（MR）ワクチン接種の考え方（国立感染症研究所感染症疫学センター）
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/MRvaccine_20180417.pdf
その他、麻しんに関する最新情報等は、厚生労働省HP・国立感染症研究所HPを参照ください。
・厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
・国立感染症研究所HP
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
