自然災害分野研究班
自然災害分野研究班
自然災害分野について
研究目的
第1の目的は、総括班が調査した全国保健所調査結果を用いて、この二年間の検討活動が、地域の保健所の自然災害に備える体制にどのような影響を与えたかを評価することである。
厚生労働省は、保健所に地域での医療体制の構築として4疾患5事業の役割を期待している。災害時の緊急医療体制は、この5事業の1つに位置づけられている。一方、昨年度の全国保健所調査では、災害時に機能する地域での緊急医療体制の構築に関与している保健所は多くないこと(68%が要改善)が判明した。そこで、第2の目的として、保健所が災害時の緊急医療体制の構築にかかわるための第一歩として、二年間の研究成果をまとめ、地域における災害時緊急医療連携体制ガイドラインの作成を行った。また、保健所が地域で医療体制を構築する上で、また災害発生時のpreventable deathを最小限とする医療体制を構築するための基礎情報として、必要な地域内医療データベースについて提案する。更に、災害時に発生する死亡者への対応について、必要なネットワーク構築に係る事項について検討を行うこととした。更に、災害発生後の二次健康被害などを目的に作成されたチラシなどの資料について、能登半島地震と中越沖地震の際に実際に用いられた資料をPDF化し、全国保健所で利用可能なようにデータベース資料として整理した。
第3の目的として、全国保健所栄養士会が提唱している大規模自然災害における栄養支援を、都道府県単位で具体的に進めるために、都道府県レベルでの栄養支援体制を構築するための課題を解決するために、長野県をモデル県として検討し、ガイドラインとして提示することとした。
役立つグッズ
1 避難所における「集団における食のバランスチェック表」を作成しましたので、ご活用ください。
■食のバランスチェック表(Excel)
http://support-hc.com/swfu/d/auto_8pFG0a.xls
■バランスチェック表手引き(Word)
http://support-hc.com/swfu/d/auto_HMxGRn.doc
2 避難所で使った健康支援のための啓発ポスターとチラシを、多田羅班の今年度の研究成果としてまとめましたのでご利用ください。(これは、能登半島地震、中越沖地震で実際に用いられたものを中心にまとめてあります。)
■避難所で使った健康支援のための啓発ポスターとチラシ
http://www.phcd.jp/kenkou_kiki_kanri/H22poster.pdf